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アビスリウムのおさかな

アビスリウムで創造出来る魚について調べるブログです。

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インペリアルエンジェル

インペリアルエンジェル
インペリアルエンジェル
Emperor Angel
和名 タテジマキンチャクダイ
学名 Pomacanthus imperator
別名 ウズマキ(幼魚)・タテキン・ウズキン
分類 スズキ目キンチャクダイ科サザナミヤッコ属
生息地 太平洋西部からインド洋

大型のヤッコダイの仲間で、成長すると30cm~50cmの大きさになります。日本でも琉球列島に生息しています。和名の由来は身体の縞模様ですね(お魚の模様は頭を上にした状態で見ます)。
幼魚は青色の身体に白く波紋のような模様があり、「ウズマキ」とも呼ばれます。良く似た種類にサザナミヤッコというお魚がいて、幼魚の頃の模様がそっくりです。サザナミヤッコは英名をコーランエンゼルフィッシュといい、これは尾びれに現れる模様がアラビア文字に見えたため、こう呼ばれるようになったと言います。アビスリウムでは今の所は実装されていませんね。成魚はタテジマキンチャクダイと比べてあまり美しくない為、飼育される事が少ないからでしょうか。
Pomocanthus imperator
アビスリウムに登場する成魚です。日本語verではインペリアルエンジェルと表記されていますが、エンペラーエンジェルが正しいと思います。
Pomacanthus imperator juvenile
幼魚です。縞模様の親と異なり同心円を描いた渦巻き模様ですね。縞が頭側からまっすぐ背びれにのびると、大人の印です。
エンジェルフィッシュの仲間は縄張り意識が強く、えらの後ろの鋭い棘で激しく争います。幼魚が親と異なった姿をしているのは、自分が幼魚であることを示し、同種間の縄張り争いに巻き込まれないようにする為、という説があります。幼魚は夏の間に黒潮に乗って、伊豆半島や西日本の太平洋側でも見つかりますが、死滅回遊魚のため、1月には全て死んでしまいます。
ちなみに上記の成魚の写真はおそらくインド洋産です。日本でも見られる太平洋産の本種は背びれの後ろが長く伸びます。
参考・出典サイト
wikipedia タテジマキンチャクダイ
ディック・ミルズ著「観賞魚の写真図鑑」1995
主婦の友社編「はじめての海水魚」
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エンジェルフィッシュの仲間

名前と特徴

エンジェルフィッシュの仲間は日本ではヤッコダイと呼ばれ、スズキ目キンチャクダイ科のお魚達のことを指します。太平洋・大西洋・インド洋の熱帯域に広く分布しますが、西部大西洋に住む種類が多いです。チョウチョウウオ科とは近縁で、よく似た姿をしていますが、キンチャクダイ科にはえらぶたの後ろに鋭い棘があり、それによって識別されます。この棘が奴凧に描かれているヒゲのように見えるため、ヤッコダイと呼ばれるようになりました、、、らしいのですがどうでしょう、やっこのヒゲに見えますでしょうか?
エンジェルフィッシュと言いますと、淡水魚にもエン「ゼ」ルフィッシュがいますね。日本語ですと海水魚をエンジェルフィッシュ、淡水魚をエンゼルフィッシュと発音で区別していますが、英語では海水魚をMarine Angelfish淡水魚をFleshwater Angelfishと区別するようです。
wikiのエンゼルフィッシュの記事によると、エンジェルという名前は大きなひれでゆったり泳ぐ様子を天使に例えたもの、とあります。海に住むエンジェルフィッシュも同じ理由でそう呼ばれるようになったのでしょうか。確かに両方ともぺったんこ(側扁した)の身体の上下に大きめのヒレが付いていますね。

Angelfish Nick Hobgood
これはニシキヤッコというお魚ですが、この科の特徴である棘がよく写っているのでお借りしました。ヤッコダイの仲間は縄張り意識が強く、喧嘩の際にこの棘を使います。

Pterophyllum altum
淡水魚のエンゼルフィッシュです。こちらはスズキ目ベラ亜目のお魚です。こちらも美しいお魚ですが、アビスリウムには今の所は海水魚しか登場していませんね。

参考・出典サイト

wikipedia キンチャクダイ科    wikipedia エンゼルフィッシュ
主婦の友社「はじめての海水魚」
ディック・ミルズ著「観賞魚の写真図鑑」

わたなべエンジェル

わたなべエンジェル

わたなべエンジェル
Watanabe Angel
和名 ヒレナガヤッコ
学名 Genicanthus watanabei
別名 ヒレナガヤッコ
分類 スズキ目キンチャクダイ科
生息地 琉球列島・台湾・フィリピン 水深10mより深い珊瑚礁海域

オスとメスで模様に大きな差のあるお魚です。アビスリウムに登場しているのは、青白い身体に背びれと尾びれには黒の模様の入ったメスですね。オスは身体に黒い縦縞が入ります。英名はBlackEdgedAngelfish(ブラックエッジドエンジェルフィッシュ)です。
珊瑚礁のやや深めの場所にいますが、個体数は少ないようです。
わなたべエンジェルという名前ですが、国内でこう呼ばれる事はありません。図鑑やショップでは普通にヒレナガヤッコと記載されています。では何故わたなべエンジェルなのか、、、。アビスリウムの公式サイトにはヤスダFさんとトミナガYさんという2人の魚類学者が、日本で有名な魚類学者に敬意を表して命名した、とあります。この2人の魚類学者とは東京大学の研究者、安田富士郎さんと富永義昭さんのことです。この2人は共同で魚類の分類の研究をしており、その中で新種の報告もされています。そうした研究の中で見つかったのがGenicanthus watanabei (わたなべエンジェル)です。
調べていく中でGenicanthus watanabeiを報告した際の研究資料が見つかりました。インターネットすごい!この資料によると、渡部さんが琉球列島座間味島で採集した個体を、ヒレナガヤッコとして報告してあったものが、新しく採集した同一種の個体と照らし合せたところヒレナガヤッコとは別の近縁種であったため、この種類を新種とし、H.watanabeiと命名した。ということです。ヒレナガヤッコと呼ばれている魚は2種類いることになります。
アビスリウムはどうしてわたなべエンジェルというマイナーな名称を使っているのでしょうか、、、「watanabei」のみで検索すると一番に本種が出てくるので、海外では通用する呼び名なのかも知れません。

海外のサイトで利用が許可されている画像を見つけたので追記
縞模様の無いメスの個体です。アビスリウムは背景が暗い時が多いので、英名の由来である黒い縁が確認し辛いですね。
 

参考・出典サイト

wikipedia Genicanthus watanabei
美ら海生き物図鑑
東京大学総合研究博物館

プロフィール

HN:
たぷたぷ彦
性別:
非公開
自己紹介:
生き物好きでゲーム好きな、しがないフリーターです。

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