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アビスリウムのおさかな

アビスリウムで創造出来る魚について調べるブログです。

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ムラサキダコ

ムラサキダコ
ムラサキダコ
Blanket Octopus
和名・
モデル
ムラサキダコ
学名 Tremoctopus violaceus gracialis
別名 衣蛸
分類 八腕目ムラサキダコ科
生息地 国内では日本海側で見られる

名前と特徴

2018年の春イベントで実装されたお魚です。

今回の春イベントでの、ピクニックやサクラのモチーフではなく、実在の生物そのまんまのイベント魚ですね。確かにピンク色をしていて可愛くないこともないですが、一緒に実装されたイベント魚達と比べると、ちょっと浮いた印象を受けますね^^;

和名は体色からでしょうか?特徴的なシルエットの割に、フツーの名前ですね^^英名はBlanket Octopus(ブランケットオクトパス)です。こちらは後述する日本での別名「衣蛸」とほとんど同じ意味になりますね。

この生き物は、イベントより少し前にNHKの番組で見て知っていたので、そのお話をしたいと思います。番組では能登半島で見られるムラサキダコを紹介していました。昔から漁師さんの間で噂になっている、「衣蛸」という、漁をしている船に近づいて来て海中で衣を広げて悪さをする妖怪の正体というお話です。ムラサキダコはタコの仲間では珍しく、クラゲのように海の表層を漂って生活しています。普段はゲームのように衣を広げた姿ではなく、衣は腕に巻き付けて仕舞っていて、楕円形の宇宙船?のような見た目です。泳ぐのは得意ではなく、ムラサキダコを補食しようとする魚もいます(番組ではシイラに齧られそうになっていました)。食べられそうになったムラサキダコは自分の身体を大きく見せようと、仕舞っていた膜を広げるのです。膜を広げただけで捕食者が引き下がってくれなかった時には、膜を自切して身代わりにもします。

膜を広げた姿がとーっても印象的な生き物なのですが、著作権フリーの写真が見つからなかったため、写真はないです^^;とはいえ画像はネット上に沢山ありますので、きになる方はgoogleで画像検索してみて下さい。

参考・出典サイト

Web hitode タコ図鑑
ダーウィンが来た!生きもの新伝説
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サクラアカボウクジラ

アカボウクジラ
アカボウクジラ
Sakura Beaked Whale
モデル アカボウクジラ
学名 Ziphius cavirostris
別名 カジッポ
分類 ハクジラ亜目アカボウクジラ科アカボウクジラ属
生息地 大西洋・太平洋・インド洋。日本では駿河湾に生息

名前と特徴

2018年春のイベントで実装されたイベント魚です。濃いピンク色の身体で、頭頂部から白い花びらの模様が見えます。実際のアカボウクジラもこのように頭が白く、身体にも花びらが散ったような白い斑紋があります(正確には斑紋というより咬み傷の痕です)。私はこのような実在の動物の特徴を生かしたデザインが大好きです!とっても可愛いのですが、創造出来るようになるまで時間が掛かり、さらに必要なサクラの数も多かったため、沢山創ることは出来ませんでした、、、残念。

シルエットはクジラというよりシロイルカやゴンドウクジラに似ていますが、創造してみるとそれらの動物より一回り大きいです。同じくらいの大きさだろうと思っていたので少し驚きました。実際のサイズはメスの方がやや大きく6.9m、オスが6.6mほどで、体重は2,3tになります。ハンドウイルカが体長2mから4mの体重150kgから650kg(生息地によって差があるようです)。ゴンドウクジラが体長4.7mから5.5mの体重1tから3tなので、ゴンドウクジラより少し大きいくらいでしょうか。体長は一回りも大きそうです。

アカボウクジラ属はアカボウクジラの一属一種で、アカボウクジラ科全体では20種程が確認されています。極地以外の広い海域に分布し、また長時間潜水するため、研究はあまり進んでいません。生体の写真を探したのですが、身体の模様がわかるような写真は座礁してしまった個体のものばかりで、いい画像が見つかりませんでした。

日本語のアカボウクジラは漢字で書くと赤坊鯨です。丸みのある頭部が赤ちゃんの頭に見えたことからそう呼ばれるそうです。英名のBeaked Whaleはくちばしのあるクジラ、の意味です。他にもGoose(ガチョウ)-Beaked Whaleと呼ばれることもあるそうで、尖った口吻を特徴として捉えていたようですね。中世のイラストには頭がフクロウで身体が魚の怪物として描かれたものもあるそうです。

国内で「カジッポ」と呼ばれることがある、とwikiにはあるのですが、ソースがネット上では見つかりませんでした。クジラの別名を調べたサイトさん(下記)に千葉での呼び名だという表記を見つけましたがそれ以上は分らず、、、。参考図書を表記して下さっているサイトさんでしたので、その本を探してみようと思います。

参考・出典サイト

wikipedia アカボウクジラ
wikipedia ハンドウイルカ
wikipedia ゴンドウクジラ属
鯨種の読み方・書き方色々

イエティ蟹

イエティクラブ

イエティ蟹 Yeti crab
モデルキワ・ヒルスタ
(Kiwa hirsuta)
分類エビ目ヤドカリ下目キワ科キワ属
生息地太平洋南極海嶺
深度2200m

2018年のバレンタインイベントで実装された生き物です。
このイベントで実装された生き物は、小さなセミクジラのつがいをのぞき、バレンタイン珊瑚に結合、または拡張のオブジェとしてゲーム内に配置出来るようになっています。
今までのお魚達と違い、出しておける魚の最大数にカウントされないので、深海が一段と賑やかになりましたね。管理画面でもイベント魚を出したりしまったりは出来ないので、イベント終了後はどのような扱いになるのか気になるところです。

このイエティ蟹は2005年に深海から見つかった新種の生物です。アビスリウムでは蟹と呼ばれていますが、ヤドカリの仲間です。
特徴はハサミに生えた白い毛で、これがイエティクラブと呼ばれる由来なのですが、アビスリウムでは毛が生えているようには見えませんね。
種族名のキワ・ヒルスタはポリネシア神話の女神「キワ」とラテン語で毛むくじゃらを意味するhirsutaが由来になっています(このような理由で付けられた「キワ」という名前ですが、本来はマオリ神話に登場する男性の神様の名前のようです)。
本来は深海の熱水噴出孔付近に生息していますが、ゲーム内でのイエティクラブは橋珊瑚(英語表示にするとbranch coralとなっているので枝珊瑚の間違いだと思います)とセットで配置されています。イエティクラブの特徴であるハサミの毛は、中に微細な生物を蓄えるためのもので、この生物を使って熱水噴出孔から吹き出す有害な鉱物を解毒すると考えられています。

参考・出典サイト
wikipedia キワ・ヒルスタ

まねっこ蛸

ミミックオクトパス

まねっこ蛸 MImic Octopus
日本での名称ミミックオクトパス
分類八腕類上目マダコ科
生息地インドネシア・グレートバリアリーフ・紅海など

Mimic Octopus2 Mimic Octopus 2
ミミックオクトパスは比較的小さなタコの仲間で、足を広げた大きさは大きくても60cm程です。
その名の通りmimic=まねっこ、が大得意で、様々な生き物に擬態をします。
擬態をする理由は他の捕食者から身を守る為であり、毒のある生き物のまねをすることが多いようです。(この自身の生息域に住む別の毒をもつ生物に擬態する事を、ベイツ型擬態と言います)
その対象は、ミノカサゴ、ウミヘビ、ウミシダ、クラゲ等で、なんと!自身に迫る敵に合わせて擬態を変えることも出来るそうです。例えば、スズメダイに齧られそうになれば、逆にスズメダイを補食してしまう大きなイソギンチャクに姿を変える、といった具合です。イカやタコの仲間はとっても賢いですね!
他にも縞模様を消して砂地と同じ色合いになり、ヒラメやカレイの動きをまねて目立たないように移動することも出来ます。獲物を待つ時は無害なウミシダに擬態し、巣穴に戻った後はシャコのまねをしてハサミを出し、ウミヘビのまねをして頭の形をそっくり再現したり、、、ミミックオクトパスの擬態のレパートリーは分っているだけで40種類を超えるそうです!
先に毒のある生き物に擬態する事をベイツ型擬態と紹介しましたが、周囲の環境に擬態して獲物にも敵にも見つからないようにするのを隠蔽擬態と言い、獲物を待つために擬態を攻撃擬態と言います。
ミミックと言えば某RPGの宝箱に化けたモンスターを思い出しますね。こいつはじっと宝箱に化けて補食の機会を窺う、攻撃擬態ですね。

アビスリウムのミミックオクトパスというと、何かに擬態している様子は無く、巣穴の樽型スポンジから頭を出したりひっこめたりしていますね。この樽型スポンジ、聞き慣れない名前で、最初はフジツボか何かだと思っていたのですが、なんとミズガメカイメンという巨大な海綿の仲間でした。
Barrel sponge (Xestospongia testudinaria)
このミズガメカイメンを調べると、樽型の内部にお魚やウツボが住み着いている画像が見つかりました。ミズダコっぽいタコが住んでいる写真もありましたが、ミミックオクトパスがこのミズガメカイメンを巣穴にしている写真は見つかりませんでした。
ミミックオクトパスは砂地に巣穴を作るようで、砂地から頭だけ出している写真は結構見つかるのですが、、、

参考・出典サイト

wikipedia ミミックオクトパス
おきなわ図鑑 vol.5 擬態するタコ ミミックオクトパス

スノークジラ

スノークジラ

スノークジラ snow whale
モデルセミクジラ
分類セミクジラ科セミクジラ属
生息地北極圏以外
イベント魚の紹介記事はどうしても憶測となってしまう事をご了承ください。

スノークジラは2017年のクリスマスイベントで実装された生き物です。
2016年実装のスノーフレーククジラと比べて体高のある、がっしりしたフォルムが冬の山のイメージとマッチしてとっても魅力的ですね!

モデルはセミクジラ科だと思われます。上あごをえぐるように大きく湾曲した下あごと、唇の周りのコブが特徴です。セミクジラ科ではホッキョククジラが有名ですが、これにはコブがありません。
セミクジラの仲間は生息域により、セミクジラ、ミナミセミクジラ、タイセイヨウセミクジラそしてホッキョククジラ属のホッキョククジラがいます。ホッキョククジラは前述の理由でモデルの特定から除外されますが、スノークジラが他の3種のうちのどれかまでは分りませんでした。(ソース付きで情報求む!)

セミクジラ属の特徴である唇付近のコブ(カロシティと呼ばれます)ですが、これは皮膚が硬化した角質です。上あごの先端にできた特に大きなものはボンネットと呼ばれます。
セミクジラは歯の代わりに食事用に無数のヒゲを生やしたヒゲクジラ類で、ザトウクジラのようにプランクトンを海水ごと吸い込み、そのヒゲで濾しとって食べます。ザトウクジラのような下あごのうねのついた袋は持っていません。

このように回遊しながら食事を摂るセミクジラですが、以前海底に横倒しになり、口の片側から底砂を吸い込みもう片側から出す、、、といった映像をみた覚えがあるので紹介したかったのですがネットでは映像もそのような記述も見つけられませんでした、、、もう少し調べて追記できたらいいなと思います。

参考・出典サイト

東京海洋大学水産資料館 セミクジラ
イルカ・クジラ・アシカWORLD
wikipedia セミクジラ

以下自分語り^^;

私がアビスリウムを始めたのはクリスマスイベントの途中だったのですが、最終報酬がこのクジラさんだと分ってからは鬼のようにキャンディーを集めてしまいました^^;
月の歌のレベルも上げまくって、そのおかげで今はゲームの進みが楽になっています。
さて、このスノークジラ。ブログを立ち上げる一番の動機になった生き物です。
私は元々生き物全般が好き(アマチュアですが)なのですが、アビスリウムをプレイしていて面白いのは、英名を仮名に直したお魚やそもそも元の名前が分らないイベント魚でも、グラフィックがなかなかに正確で、同定ごっこができる所だったのです。
で、このスノークジラ、イベントメニューの小さなアイコンではなんだか分らず、入手も大変そうなのでスルーしそうだったのですが(ベルダンボオクトパスが当初の目標でした)、図鑑で見てみるとこれはセミクジラじゃないですか!!!
セミクジラ科の仲間は以前某博物館で行われた大哺乳類展(でかい生物を集めたってやつです)で標本を見て以来お気に入りの生き物でした。
食事の為の長いヒゲを口内に収納する為に大きく湾曲した下あごの骨が特徴で一度見たら忘れられません。
そうやってお気に入りを思い出せる体験、水族館で「このお魚知ってる!」という楽しさがアビスリウムにはあります。水族館にクジラいませんしね。
アビスリウムをきっかけに自分の知識の整理と補完が出来たらいいな〜みたいな思いつきで始めたブログです。
他にもアビスリウムのお魚を調べて紹介されているブログさんはすこーし見つかっていたのですが、当ブログでは和名の特定や生態まで、アビスリウムをとっかかりに現実の生き物について詳しく記事を書く事を目的としてみました!

プロフィール

HN:
たぷたぷ彦
性別:
非公開
自己紹介:
生き物好きでゲーム好きな、しがないフリーターです。

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